ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会

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トライアスロン競技の特性と心構え

 

1.競技の特性

トライアスロン、デュアスロンそして関連複合競技(以下、トライアスロン)は、スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(ランニング)を特 設コースで連続して行います。そのため、トライアスロンは、「レジャースポーツ」としてよりも「競技スポーツ」として認識し、十分に準備をして大会に臨む 必要があります。レースを完走するための第一歩は、それぞれの特性と危険要因を知り、「レースを想定した日頃からの練習と健康管理」を行うことです。

 

2.スイムの特性

スイムは、水温、潮流、波など変化の激しい海、川、湖等で行われるため、競技者は予期せぬ危険に直面します。スタート地点で適温と感じても、沖合では身体が冷えこんできます。誤って飲んだ水が肺に入り込むこともあります。
耳管に水が入って、錐体内出血を起こせば平衡感覚を弱めます。また、選手同士の接触で顔をけられてケガをすることもあります。プールで泳げるだけでは不安です。
オープンウォーターで続けて泳ぐ力を身につけ、選手同士でぶつかりあう練習もしてください。
「口から息を吸って、口から息を吐き出す」息継ぎは慣れが必要です。ブイにつかまって一休みすることはルール違反ではありません。低体温対策には、自分の 身体にあったフルウェットスーツ着用が必須です。ヘッドカバーも効果があります。基本はウエットスーツなしで泳げることです。

 

3.バイクの特性

バイクは、身体が冷えたままスタートするため、乗り慣れたバイク操作がおぼつかなくなるものです。循環器系のサイクルも変わり、血圧の上昇 など心臓への負担が増大します。さらに、前傾姿勢が続くことで呼吸がうまくいかず、めまいを起こし、転倒や追突につながることもあります。
競技コースは、使用許可を受け一般公道や施設内に特設されます。競技の制限時間内でも、交通規則が適用されています。運営スタッフや審判員の監視があっても、突然コースに飛び出した人との接触事故が起きています。
「前方注意義務」を忘れないでください。周囲に気を配るのは、一般車両を運転しているときと同じです。エアロバーの使用により、ハンドル操作が難しくなる だけでなく、視野がせまくなり、一瞬のブレーキ操作が遅れます。急ブレーキのために、前後のブレーキの効き方を体感してください。ときに転倒は避けがたい ことです。その瞬間、「ハンドルから手を離さず、体をまるめましょう」。肩口に擦過傷を負っても、頭部を守り、骨折をする確率が低くなります。

 

4.ランの特性

バイクで大腿(ふともも)が疲労し、身体を支える力が足りないまま、ランが始まります。炎天下・高温多湿のなかでは熱中症が起きやすく、汗 で電解質(主にナトリウム)が失われるため、水だけの補給では低ナトリウム性の脱水症が起こりがちです。スポーツドリンクや塩タブなど、水と一緒に塩分を 補給すると効果的です。声援の多いランでは、ついラストスパートをしがちです。ここで倒れ、救急車で運ばれるケースが目立ちます。

 

5.変化する体調への備え

トライアスロン大会の経験者でも、運動負荷心電図検査などの定期検査が有効です。初挑戦の方、体力が衰え始める40歳後半から50歳以上の年代の事故率が高まっています。
距離が短ければエネルギー消費は低い反面、平均速度が上がり、呼吸・循環器系への負担が増加します。競技中の身体は、内的・外的要因により思わぬ変化をす るものです。競技中はもちろんのこと、大会前も体調変化に気をつけ、体調不良に柔軟に対応できるよう心がけてください。大会前日の過度な飲酒が事故につな がったとされる報告もあります。

 

6.大会保険の必要性

大会の一般的な保険は、競技中の傷害事故(いわゆるケガ)が対象です。熱中症、急性心不全(心臓マヒ)等は対象になりません。入院や通院での損失補てんも対象外です。
海外の大会では、参加選手が独自に保険に入ることが競技規則に明記されるなど、日本とは方式が異なります。大会用の誓約書(※)により、保険内容を受け入れて参加しているものと見なされています。

7.選手の自己管理の重要性
トライアスロンは、エアロビクス効果の高い競技です。大会開催では、ボランティアや役員が「選手の安全を守るため」最善を尽くしています。それでも、コース全域、全選手のすべての行動を守ることはできません。事故を防ぐために、次のことをお願いします。

 

1)ルール(※)とマナーを守 る。
2)体調を把握し、自分のペースを守る。
3)水分補給を十分に行う。
4)無理をしないで完走をめざす。
トライアスロンを楽しむために、「勇気あるリタイアが明日への挑戦につながる」ことを提唱します。

 

以上

 

(※)http://www.jtu.or.jp/marshal/pdf/jtu_competition_rules_2006.pdf

(備考1)前述の「基本注意事項」は、公益社団法人日本トライアスロン連合(JTU)のメディカル委員会、技術・審判委員会、強化チームが中心に、JTU旧ルールブック掲載内容を加筆修正したものです。


 

【出典:公益社団法人 日本トライアスロン連合】
第1次発表:2013年3月18日
改定第1版:2013年4月4日
引用記事